生協のしくみ
わかやま市民生協のあゆみ
生活協同組合のはじまり
はじまりは、「くらしを守る」ことでした。 1844年、イギリス・マンチェスター市郊外にある小さな織物の街、ロッチデールで協同組合の産声が上がりました。当時、人々は過酷な労働と低賃金に苦しむ上、手にする食糧は混ぜ物をして原料も目方もごまかしたものばかりというありさまでした。
「自分たちの生活は、自分たちで守るしかない」。貧しい生活から抜け出すために28人の織物工たちが立ち上がり、一人1ポンドずつ出しあって「ロッチデール開拓者組合」を設立したのです。
店頭にならんだ商品は、品数こそ少ないけれど、けっしてごまかしのない真実の品ばかりでした。これが、世界最初の生協の店です。
わかやま市民生協のあゆみ
わかやま市民生協は1980年10月24日の創立総会において、生活者の声と心とともに誕生しました。
当時の和歌山県は、消費者行政や生協運動の立ち後れなどによる「生協後進県」。しかし、家族の生活と健康を守りたいという消費者の意識が次第に高まり、ついにこの日、組合員1800世帯の手によってわかやま市民生協が歩み始めたのです。 その後、地域の人々の共感を集め、今では県内最大の組織へと成長しています。
くらしづくりは、みんなの手で
私たちのくらしは、私たち自身の手で守り、つくっていかなければなりません。つまり、生協をつくり、育てるのも私たち組合員自身の手で、ということ。
生協を運営するのに必要な設備や費用は、出資金や組合員の利用によって生まれた剰余金でまかなわれています。出資し、利用し、私たちの声を商品づくりに反映させる。生協の運営システムにとって、私たち一人ひとりの声が、力が、なくてはならない存在なのです。
出資金はみんなの大切な運営のための資金です
生協に加入するときには、出資金が必要です。でもそれは、入会金でも年会費でもありません。
よりよいものをより安く購入するため、より豊かなくらしを築くための資金として、施設や設備、商品の開発などに使われています。「みんなで出資し、利用し、運営する」という生協のしくみのなかで、出資金はその基本となる資金なのです。
出資金の基準
加入時の出資金は原則として1口(1口1000円)以上です。
脱退のときは
組合員サービスセンターへご連絡ください。なお、転居などの事情により生協を脱退される際、出資金は全額返却されます。
法定脱退
和歌山県外への転居や本人死亡等で脱退される場合、出資金は手続き後3週間でお返しいたします。
自由脱退
法定脱退以外の場合、出資金は3月もしくは9月にお返しいたします。
- ※1~6月に脱退手続き→同年9月に返却
- ※7~12月に脱退手続き→翌年3月に返却
- ※2025年1月以降受付の「自由脱退」「一般減資」の出資金返金時期を年1回(年度末)に変更いたします。(2025年1月~12月受付分は、2026年3月返金)
出資金が豊富になれば
健全な経営の強化、低価格・良品質の魅力ある商品の増加、より便利なシステムづくりなど、みんなの願いが実現しやすくなります。
積み立て増資に参加しましょう
一度に増資するのはたいへんなので、計画的で無理のない「積立て計画増資」をおすすめします。出資金は1口1000円です。
生協は『組合員の声』をもとに、運営されます
日常の声が生かされています。商品についての意見や要望、生協の運営についての声は配送時やお店での職員との対話をはじめ、「お声はいしゃくカード」や「コープにひとことカード(お店)」などで日常的に生かされています。
話しあいの基本単位は「班」
お友だちやご近所同士、職場の仲間などが集まってつくる「班」。3人以上の組合員グループであるこの「班」が、生協の様々な活動のベースになります。「班」は出会いとふれあいとたすけあいの場。「みんなが力を合わせてくらしと健康を守る」という生協の心が「班」の存在に集約されているのです。
また、「班」は生協にとって、活動だけでなく運営の基本単位でもあります。
生協の活動をすすめ方を決める総代会
生協の1年間の活動のすすめ方を決めるのは、最高議決機関である総代会です。総代会には組合員が選んだ総代が、地域を代表して出席します。ここで決められた方針にもとづいて日常の運営執行の責任を負うのが理事会であり、理事・監事は総代会の選挙によって決められます。
また、地域ごとのとりくみも行なわれており、地域の活動で(エリア委員会のとりくみやコープくらぶ、サークルなど)くらしのこと、商品のことなど日常的に楽しく活動しています。